2017-11

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モデル修正6(1)

運命の出会いなんて信じないと思っていた最近の私だけど、博史さんは最初にお会いしたときからもうなにかしら惹かれるものがあった。泥まみれで目があった瞬間、ズキンと胸が苦しくなった。やっぱり私は博史さんのことが好きだ。逆に好きな人にこそ、みすぼらしい姿を見せたいと思ってしまうのは、やっぱり私はMなんだろう。

モデル修正6(1) »

モデル修正5(2)

眠ることまでは出来なかったが、かなりゆっくり休めた。ひなちゃんが次の衣装と台本を置いていってくれた。リクルートスーツだ。見た感じぱりっとはしているが、かなり使い込まれたような印象を受ける。私はそれを着て台本を読んだ。
今回は温泉リポート。温泉というのに庭の池を使うらしい。勿論水は冷たい。
台本を読み、さっそく監督の所に行く。
私は戸惑っていた。監督はいつも通り台本には詳しい台詞を書いてなく、「テレビのリポーター風に」とだけしか情報がない。昔からテレビは見ていないし、温泉リポートなんてどうでもいい話はニュースの中でもとばしていた。
監督にそう伝えると、ひろしさんが
「分かりました。20分お待ちください」
と、どこかへ行ってしまった。

モデル修正5(2) »

モデル修正4(2)

ノックの音がした。ドアを開くとひなちゃんが撮影開始を知らせてくれた。
「休めた?」
ひなちゃんは心配そうに聞いてきた。私が大丈夫、と答えると、笑顔になって
「よかったぁ。うちだったら初めての部屋とか少し緊張するからあんまり休めんのよ」
と、笑った。

今回の衣装は黒の競泳水着に、黒い膝上丈のタイツをはいて、その上から白のブラウスと、白いロングスカート。上着に薄いオレンジ色のカーディガンを着た。ひなちゃんは、下が旧タイプのスク水で、タイツがなく、カーディガンが黄緑色である以外は全部お揃い。
今回は台本がなかった。リアルな感じを撮りたいという。
もうひとりスタッフが増えていた。目の細い女性だ。監督に紹介された。Dさんの奥さんで麗子さんというらしい。麗子さんは撮影のみの参加で、たぶん今回限りなのであまり気にせずやってください、と言われた。その割には全身びしょ濡れだった。撮影の時どうせ濡れるからいっそびしょ濡れに、と笑っていた。麗子さんも濡れることは好きらしいのだが、撮られるのが嫌いらしい。
「んじゃまずあの板の上に乗って」
板とは、ビート板のような素材と厚みの、2.5m四方の正方形のものだった。二人で乗ると、そのまま水面に浮かばされた。二人で乗っていても沈むことはなく、そのまま麗子さんの水中でのコントロールでプールの真ん中に来た。
「今回は水上で相撲をしてもらいます。ひなは彩夏さんの胸やお尻や下腹部を触ったりするのは禁止。彩夏さんはどこでも触っていいよ。それから二人とも顔を叩いたり髪を引っ張るのは禁止。まぁ相撲の基本的なルールと同じでよろしく。ただし、倒されても負けじゃないから。落とされて初めて負けになります」
なんだか私だけ優遇されている。昔から『特別扱い』というのは嫌いだった。
「あの、すいません」
私は監督に叫んだ
「ん?彩夏さんどうしました?」
「私も胸やお尻も、股も触られても大丈夫ですよ。ひなちゃんなら、ですけど」
監督は驚いた顔をした。
「わかりました。なら、ひなも無制限で。それじゃ撮影始めます」

「ほんとにいいの?うちは旦那にもまれ慣れてんけど」
ひなちゃんは心配そうに言った。それをよそに私は
「なにそれ。惚気?そうだなあ」
といって、手を伸ばしてひなちゃんの両胸を両手で鷲掴みにして、
「このくらいなら触っていいよー」と、揉みまくった。ひなちゃんは真っ赤になって、
「じゃあ、こうだっ」
と、私にのしかかって胸を揉んできた。
「うわっ」声を上げてしまったが、しばらく揉まれた後、横に転がって立ち上がった。板は大きく傾いた。ひなちゃんはその傾きに合わせて這って対角に進み、立ち上がった。
「さぁ、勝負よ!」
私とひなちゃんはまるで図ったかのように同時に動き出し取っ組み合いになると、私はひなちゃんの胸を両手で強く押した。ひなちゃんの胸は大きくてやわらかい。弾力があって、私はそのまま弾き飛ばされるように板に倒れた。髪が少し水の中に入った。と同時に、「わあっ」という声のすぐ後、ザバーン!という大きな音がした。ひなちゃんがプールに落ちた音だった。私が体を起こすとひなちゃんが水面から顔を出した。私は板の上でバランスをとりながらひなちゃんが上がってくるのを待った。ひなちゃんの黄緑色のカーディガンはぴたりと貼りついて、白いスカートとブラウスは透けて、ひなちゃんのスク水が丸見えになっていた。ひなちゃんは濡れたシャツのまままた私と取っ組み合いになった。今度はひなちゃんに肩を突き飛ばされ、一瞬天井が見えたかと思うと、すぐに視界が水面に変わった。水中で体勢を整え、板の上にゆっくりあがった。全身びっしょびしょ。私のブラウスもひなちゃんのそれと同じ、競泳水着をくっきり透けさせた。びちゃびちゃ水を垂らしながら上がり、服を絞って次の一歩を踏み出そうとした。その瞬間、ツルリと滑り、バランスを崩してひなちゃんに飛びついてしまった。ひなちゃんごとプールにどぼん。水面から顔を出して
「ごめん、転んじゃった」
とわびると、
「びっくりしたぁ」
と、悪戯っぽく笑った。
監督から指示が出て、プールサイドにあがった。ひなちゃんと手をつないで、濡れた姿をじっくりと撮ってもらう。終わると後ろ向きにされ、Dさんたち3人にバケツの水をたっぷり3杯ずつかけてもらうと、後ろもじっくり撮影。それも終わると、10分間濡れたままの休憩になった。
プールサイドのベンチで、髪を整えてからお茶をもらった。ひなちゃんも隣に座った。
「お疲れさまー」
麗子さんが話しかけてきた。麗子さんだけは撮影の殆どを水中でやっていたので、ビジネススーツはびしょびしょだった。
「撮影、緊張しませんでした?」
「これの前のよりは緊張せずできました。ひなちゃんがいるお陰かな」
ひなちゃんはにっこり笑った。
「すごいですね。私なら、無機質なものに見られてる気がして緊張しちゃいます」
「あぁ・・・確かに初めての時はそう思いました」
「でしょ?それに、魂抜かれちゃう気がするんです」
すかさずDさんが「明治か」と突っ込み、思わず笑ってしまった。

休憩が終わり、ベンチがシャワーの下に置かれた。更衣室の隣に個人用シャワーが一つあるのだが、それとは別に、学校のそれみたいな、パイプから水が噴き出すタイプのシャワーもあり、その下にベンチは出口に向かうように置かれた。
「ここに座るって事ですよね」
私は監督に聞いた。
「察しがいいですね。ここでひなちゃんとフリートークしてもらいます」
私とひなちゃんはさっそく座った。
「んじゃ始めます。」
シャワーが降り始めた。すぐに全身濡れ直った。目は半分しか開けられず、時々髪をかき揚げながら喋った。
「休憩中なにしてた?」ひなちゃんが喋りだした。
「1時間くらい寝たよ。それから、ひなちゃんのDVD見た」
「本当!?どれがお気に入り?」
「ローション、かな。あのヌルヌルしたの、やってみたい。あ、でも全身泥も」
と言ったところで、急にシャワーが強くなった。ゴオーッと唸る大きな水音と、大量の降り注ぐ水のせいで口も開けていられない。目も開けられない。その状態はしばらく続いた。私は手で口を押さえ、なんとか息をしていた。一瞬目を開けると、ひなちゃんは聞き取れないけどなんだか喋っているようだった。
5分間浴び続けるとシャワーは完全に止められた。あまりの苦しさに10分位に感じたが、後で聞いたら5分に間違いないということだった。
ぐったりした表情のまま撮られた。水はポタポタ流れ、髪なんか触れる余裕もない。ようやく動けるようになるまで1分近くかかった。
「お疲れ。この後なんだけど」
Dさんとひろしさんが蓋付きの水槽を二つ持ってきてプールの水を入れて並べた。
「あの水槽に入ってもらいたいんだ。」
私は頷くしかできなかった。
「あ、疲れて無理ならこれで終わりにしますよ」
「やらせて・・・いただきます。」
「あ、彩夏さん、どうか無理だけはしないでください」
私は続けた
「でも・・・どうか10分後で」
プールサイドに倒れるように寝そべって休んだ。天井を仰ぐ。眩暈もしないし、体の痛みもない。どーんと体が重いということもない。少し休めばまたできる。ひなちゃんも一緒に休んだ。

10分後には元通り元気なびしょ濡れ女に戻れた。
「お待たせしました!じゃ、やりましょうか」
私は監督に笑顔で言った。監督は驚いたようだが、すぐに撮影準備に取りかかった。今回は戸惑うような演技を指定された。演技でなくとも、水槽に入るというのはさすがに戸惑う。ひなちゃんも戸惑っている様子だった。
「ひなちゃんも怖い?」
「うちも水槽は初めてやもん」
ところがさらに私たちは困惑した。監督が取り出したのはなんと魚。ひなちゃんは金魚で、私はメダカらしい。
私たちはそれぞれ水槽の中へ、ひざを折って水の中で体操座りのような格好になると、メダカがサワサワと足に触れた。ここから足を上げ、お尻を水槽の奥に押し込んだ。仰向けにゆっくりと体も沈んでいく。ついには頭も浸かった。髪をメダカがついばむ。もう沈んでないところは顔だけだ。私は息を止めると一気に潜った。が、すぐに頭を出してしまった。なんだか意味もなく怖くなってしまったのだ。でも私は負けない。もう一度深く息を吸い込み、潜った。監督はさらに魚と水を足して、全身浸かるようにしてくれた上に、水槽に蓋をしてくれた。綺麗な水の中。魚が私の目の前を過ぎる。息はまだ苦しくない。
水槽が揺れた。なんだかよく分からないが台車に乗せられたらしい。横を向くとひなちゃんも乗せられたようだ。そのままガタガタ水槽が揺れた。そろそろ息苦しい。しばらくすると、また水槽は床におろされたようだ。蓋が取られた。私は監督の指示で顔を出した。また座る体勢に戻り、服や服の中に魚が付いていない事をすばやく確認すると、ようやく水槽から出た。水槽は殆ど移動していないように見えたが、台車の車輪の跡は更衣室を一度折り返したようだ。ひなちゃんはまだ水槽の中。私はひなちゃんの水槽の蓋を開けるように指示され、開けた。ひなちゃんはゆっくりと出てくると、口の中から金魚を吐き出した。ひなちゃんも魚を確認しながら水槽から出た。
「どう?初めての人間水族館は」
監督は野太い声で私に聞いた。
「す、凄かったです。魚が目の前を泳いでました」
「魚になれた?」
「え?ああ・・・人魚になりかけました」
私は笑った。
「ひなちゃんは?金魚美味しかった?」
「生臭ぁい」
ひなちゃんは舌を出しながら言った。
「ひなちゃんは人魚になれた?」
「う~ん、彩夏さんみたいに美人じゃないから、半魚人くらいが良いとこかな」
嘘ばっかり。ひなちゃんのほうがずっと、それこそアイドルばりに可愛いのに。
「お疲れさまでした」
ようやくずぶ濡れは全部撮影終了、かと思いきや、猫足のバスタブが用意された。ひなちゃんがローションまみれになったあれだ。今日はローションじゃなくてお湯だった。ちょうどいい湯加減で、私たちはさっそく入った。
ゆったりくつろぐシーンを撮ってもらうと、あがって濡れた服と体をもう一度撮してこれですべて終了。私とひなちゃんは麗子さんに誘われ、3人でバスタブに入った。
「あーあ、気持ちよかった」私は思わず言った。
「もう彩夏さん、びしょ濡れの虜だね」
ひなちゃんがまた悪戯っぽく笑う。
「そいえばさっきシャワーのなかでなんて言ってたの?轟音で全然聞こえなかったよ」
「ああ、あん時はなんも。意味のないことを喋ってたの。どうせ聞こえないだろうから」
「ふうん」

ゆっくり温まると、更衣室横のシャワーで体を洗い、着替えて部屋に戻って、その日はそのまま帰った。
これからどんなことが待ち受けているんだろう。次の撮影も楽しみでならなかった。

モデル修正4 (1)

今日が初めての撮影の日。今日の日のために毎日とまではいかないまでも、普段着で今日の衣装を着ていた。よく着ていると愛着もわいて、濡らしてしまうのは惜しいと思うほどに感じた。
現場までは少し季節にそぐわなかったけど、衣装で来た。着替えはもちろん持ってきた。

着くなり直ぐに撮影というわけではなかった。打ち合わせが少しある。まず、顔隠しについてだった。できることならひなちゃんのように顔出し出演がいいらしい。でも無理に押しはしない。目線もしくは顔にぼかしを入れると言ってくれた。現時点では顔にぼかしがあると助かるので、そうしてもらうことにした。
次に、ここで行う水で濡れることの他にも、泥まみれになるとか、パイ投げをされるとか、この業界で「メッシー」と呼ばれる行為も撮影できるかと言うことも聞かれた。私は将来のお金のために仮に承諾した。もし嫌だった場合はその時点でキャンセルもできると教えてもらった。

今日の衣装はオレンジ色の長袖パーカー、下は紺のデニムだ。白のソックスも履くし、白地に青いラインのスニーカーもはいた。パーカーの下には長袖の白い丸首Tシャツと、赤いビキニを着ている。顔はすっぴん。ちょっと恥ずかしいけど、映像にはぼかしで処理されるからいい。まずは私だけ。台本を渡される。大まかな流れと、細かい指示が書いてあった。私はじっくりと読んで理解した。

「じゃあ、撮影始めます」
私はプールをバックに椅子に座った。監督は、う、うんと喉を整えると、手持ちのカメラで撮影を始めた。
「名前は?」
監督は普段の爽やかな声ではない、なんか少しイヤラシそうな野太い声をだした。
「彩夏です」
「撮影は初めて?」
Dさんが監督の横で水入りのバケツを持っていた。
「はい…初めてです」
ピチャリと水がかかった。Dさんが私に手で水をかけたのだった。パーカーとデニムが少し濡れた。
「彩夏さんは、どうして濡れたくなったの?」
ここから少し長い台詞だ。台詞と言ってもすべて丸暗記ではなく、だいたいバケツが空になるくらいまで喋る、という指示だった。私は普段よりゆっくり目に喋った。
「えっと…公園に寄り道した日に…」
切れ目の度にぴちゃっ、と水がかかる。顔にもかかるし、髪にも少し届く。
「雨に…遭いまして…」
ペースは速くも遅くもならない。ほぼ一定の速さ、一定の量だ。
「そのとき…貼りついた服と…惨めな自分に…興奮…して」
ちょうどバケツは空になってきたようだ。服は濡れて色が濃くなったが、首筋以外は貼りついてこなかった。
「それで…すきになったんです」
完全に終わった。
椅子の背もたれには釣り糸か何かが絡まっていた。ひろしさんはプールの反対側に行ったようだ。
「じゃあ、行ってらっしゃい」
その釣り糸をひろしさんが後ろから引っ張り、椅子の前足が浮いた。そのまま倒れていった。プールの天井が見えたところで椅子は後ろに下がり、後ろ足がプールサイドの角にひっかかって、また倒れていった。
「ひゃぁー!」
私はついに真っ逆様にプールに落とされた。一瞬、上下が分からなくなってパニックになりかけたけど、すぐに体勢を立て直した。一度水から頭を出し、監督のいる方向を確認すると、直ぐに潜って泳いだ。水中からプールサイドに一気にあがり、監督の前に立った。全身から大量の水が流れ落ちるのを感じた。監督はじっくりとその姿を撮る。監督が指を1本立てた。服を撫でる合図だ。
「ふぅ」
私はデニムを撫でた。飛沫が飛び散る。紺色だったデニムは真っ黒になり、ツルツルしていた。監督は指を2本にした。私はパーカーを絞った。
「あぁ、重たーい。気持ちいい」
絞っている最中に左右からバケツの水を叩きつけられた。ひなちゃんとひろしさんが掛けてくれるのだ。それからしばらく絞りながらバケツをザブザブと掛けられた。Dさんが監督を下に置くように脚立を置き、監督に左手で支えてもらいながら、Dさんは水のでているホースを持って脚立に登った。Dさんは私の頭の上からホースの水を浴びせた。服は絞っていられなくなった。髪を整えては浴びせられ、また整え、息も少し苦しくなってきた。監督からの指示を待った。

Dさんのホースが始まってから5分後、ようやく監督から顎で指示された。私はプールに飛び込んだ。
水中で少し待つ。ひろしさんが水中カメラを持ってプールに入ってきた。ひろしさんに近づき、ゆっくりと顔を出した。
「ぷはぁー」
呼吸を整え、水中に立った。ひろしさんが潜って撮影している。ひろしさんが潜り始めてから15秒数えて、私ももう一度潜った。ひろしさんのカメラに向かって手を振り、二人で同時に水面に出た。ひろしさんは監督のいる方とは反対側からあがり、私は監督の方に向かった。監督の目の前にくると潜り、一気にプールサイドに上がってきた。監督はもう一度全身をゆっくり映し、ひなちゃんがバケツの水を私の頭から浴びせてくれて一旦終了。

「お疲れ~」
監督はいつもの声で大きなタオルをくれた。やわらかいタオルが優しく体を包み込んだ。
「キツかったですよね?」
ひろしさんがホットコーヒーを出してくれた。ひろしさんもびしょ濡れなのに、なんだか悪いな。
「大丈夫です」
私は髪を軽く拭いながらコーヒーをもらった。

「これから3時間くらい休憩です」
監督が言ってきた
「え?そんなに休憩なんですか?」
「濡れた服はかなり体力を奪いますからね。彩夏さんの個室も用意してます。ゆっくり休んでください」
更衣室でしっかりと体を拭き、次の衣装に着替えた。更衣室から出ると監督に鍵を渡され、濡れた衣装を引き取ってもらった。ひなちゃんに案内され、私のための部屋に来た。
「冷蔵庫と棚の中のものは何でも好きに食べてね。それから、これが欲しいってものがあったら、なんでもリクエストしてね。あ、一応テレビとDVDとCDコンポ置いてあるけど、自由にしていいから。DVDはごめん、用意あんまりしてないから、欲しいってのがないかもしれんけど、ちょっとお高いものやから、こっちで希望聞けないかもしんない。彩夏さんの持ち込みはOK。好きなCDとか次から持ってきてな。それから、ホットの飲み物はあたしにおまかせ!」
ひなちゃんは得意そうに笑った。
「あ、そうだ。トイレは向かいのドアやからね。撮影前に済ましておいてね」

部屋は少し良いホテルの一室のような、ブラウンを基調としたシンプルなものだった。ベッドが一つ、エアコンが一つ、冷蔵庫が一つ、机が一つ、棚が一つ、棚の上に液晶テレビとCDコンポ、棚の一番上にDVDデッキ。その下にはいくつかの食器とお菓子が並んでいた。私は置いてあった胡弓のCDをコンポにかけ、ベッドに横になると、深呼吸した。クラシックはたまに聴く。優しい音色は休憩にもってこいだ。ゆっくり深呼吸をしてると、ふわりと微睡んでしまった。

ちょうど1時間で目が覚めた。自分では気づかなかったけど、意外と疲れていたようだ。冷蔵庫を開けてスポーツドリンクを飲んだ。部屋入ってすぐには確認してなかったけど、冷蔵庫の中にはジュース、お茶、缶コーヒー、スポーツドリンクと、チョコレートとカットフルーツが入っていた。カットフルーツを出して、テレビを見ながら食べた。DVDコーナーには古い名作洋画と新作の洋画が数本。邦画も2本。そして、ひなちゃんのずぶ濡れ作品が1本置いてあった。迷わず私はひなちゃんのをセットした。
最初のシーンは私が先ほど撮影されたような感じのだった。さすが監督と言ったところで、私が見た限り、濡れた服とひなちゃん、という素材の魅力を存分に美しく見せているように感じた。
次のシーンは屋外だった。誰も居ない泥の海に、ひなちゃんは黒のゴスロリで、ずぶずぶ入っていった。その全身べっとり泥にまみれる姿を見て、感情が疼いた。「私もやりたい」と。同じように次のパイ投げでも思った。あんなに可愛いひなちゃんが、全身泥でべっとり汚れて顔の凹凸が一切分からなくなったり、クリームまみれでボロボロになったりしているのを見ていると、私もやってみたいと思ってしまう。泥の肌触りや、クリームの感触はどうなんだろう。気持ちよさそう。
場面は暗くなり、次のシーンに移った。真っ白い部屋に猫足のバスタブがひとつ。ひなちゃんは既に少し濡れていた。いや、違う。ただの水じゃない。粘り気があるようだ。これは・・・思い出した。ローションだ。大学時代付き合ってた奴が取り出した液体。それを思い出すと、今でもあいつの気持ち悪い手の感触が甦ってくる。でも、撮影では触られはしないから、ひょっとしたら液体だけなら気持ちいいかもしれない。そんなことを思ってると、ひなちゃんは全身から粘液をトロリと垂らしながら笑っているシーンになっていた。テカリのある服を座って撫でるひなちゃんに、さらに大量のローションが掛けられる。ひなちゃんは液体を手で掴んだり、手をネバネバさせて遊んだりしていた。ひなちゃんの笑顔を見てると本当に気持ちよさそうだった。その間にもひなちゃんは前後からを1回と左右からを1回、服の中にローションをドロリと入れられていた。
次のシーンではひなちゃんは純白のワンピースを着て、手を縛られて上から吊されて座っていた。ひなちゃんが上を向いた瞬間。真っ黒い液体がひなちゃんの顔に降り注いだ。たぶんあれは墨だ。ひなちゃんの顔も服も黒く汚れていた。ひなちゃんの服は透けて、白の競泳水着まで黒く染めていた。次は白い液体。たぶん牛乳だ。「冷たい!」と悲鳴を上げるひなちゃん。次は絵の具を溶かした水だと思う。ひなちゃんは吊られて髪も整えられないまま、何色もの水を浴びせられては「冷たい!」と叫んでいた。服もヨレヨレで苦しそうなひなちゃん。なのにさらに墨を浴びせられた。私は「かわいそう」と思う一方、「私もやられたい」と思うようになっていた。ひなちゃんはやっと縄を解かれた。ひなちゃんは自分で正座になり、まっすぐカメラ目線になった。今度は頭から白いペンキのようなものが降り注いだ。ひなちゃんは無抵抗に浴び、口を真一文字に結び、髪も整えずただ佇んでいた。それからその体勢のまま七色のペンキを順番に浴び、また墨を頭から浴びた。
最後にひなちゃんの前に青いバケツが置かれた。バケツの大きさはかなりのもので、ひなちゃんくらいなら丸々入ってしまいそうだ。それをひなちゃん自ら持ち、二人のスタッフと同時に自分で頭から浴びた。中身は白ペンキだった。浴び終わるとバケツはどけられ、ビチャリと液体を垂らしながらひなちゃんは立って、深々とお辞儀をして終わった。
終わった後のオフショットで、ひなちゃんはバケツの中に入って、たぶん余ったと思われるローションやペンキをザブザブと浴びせられていた。ひなちゃんは嬉しそうに遊んでいた。パイをぶつけられ、直ぐに黄色いペンキで洗い流される。またパイに、今度はローション。そうしてると、バケツの中はどんどん溜まって、淀んだ汚い色のヌルヌルした液体にひなちゃんは首まで浸かることになった。ひなちゃんはその汚い色の液で顔を洗ったり、潜ったりしていた。最後に墨を掛けられて、完全に終わった。

これからの撮影で私はこれらをすべてやられると思うと、不安よりも何よりも、期待と興奮でいっぱいになった。まずは今日のびしょ濡れだ。この後の撮影はひなちゃんと一緒に濡れるらしい。楽しみだった。

モデル修正3

2度目はあのモデルの女性だけが来た。今日はいよいよ撮影場所に行くらしい。といっても、私の撮影はまだない。モデルの女性が撮影されるのを見学するのだ。
場所は同じ。女性はもう来ていた。
「おまたせしました」
私は着席した。
「前回はなんか挨拶もそこそこですみませんでした」
と女性は言った。いえいえ、と私は笑顔で流し、私はメニューを取り、飲み物を探した。
「ひなさんは何飲まれます?」
「あ、えーっと・・・アップルジュースで」
私は店員を呼び、アイスコーヒーとアップルジュースを注文した。注文し終わると、ひなさんが話しかけてきた。
「あの、彩夏さん?その、できれば『さん』つけやめてもらってもいいですか?」
「あら、苦手です?」
「はい・・・できればタメ口で話してもらいたいんです・・・勝手ですみません。」
「じゃあひなちゃんもタメ口で話してね」
私が急にタメ口で話したことに、ひなちゃんは目を丸くした。
「いいんです・・・いいの?」
「正直堅苦しいの苦手なの。監督さんやスタッフの方とはたぶん敬語で話すけどね」
私は笑った。急に親近感が湧いてきて、いろいろ雑談できた。

しばらくして、
「あ、忘れてた。打ち合わせなんだけどいい?」
ひなちゃんは書類を出しながら言った。
「いいよ~」
「彩夏さんは服のサイズいくつ?」
「8号だよ」
「細っ!いいなぁ~次ね、セーラー服とか着られる?撮られて恥ずかしいとかない?」
「セーラーかぁ・・・もう10年着てないよ。でも大丈夫だと・・・似合うかどうかは考えないで」
「んじゃ一応OKにしておくよ。当日やっぱり無理ならそれでもいいから、と、旦那様より」

「え?どっかできいてるの?」
「微妙だったらそう言うようにって伝えられてたの。あ、しまった」
どうした?ときくと、目を細めて低い声で、
「無理ならそれでもいいからぁ」
と、監督の真似をした。私たちは笑った。

食事代はひなちゃんが払った。私が払おうとすると「誓約違反になっちゃうから。お金貰ってるから」と突っぱねられた。
その後ひなちゃんと一緒に衣装を買いに行った。いろんなジャンルの服が揃う大型の古着屋さんだ。
「まあもちろん濡らしたり汚したりしちゃうんやけど」
とひなちゃんはいうと、目を細めて低い声で、
「普段のお好みで決めて下さい。最初に着たい衣装は来週の撮影日まで着倒して洗って下さい」
私が笑うと、
「普段から着てる服を濡らしちゃうのは、うち、ドキドキするのね?だから彩夏さんにもそうさせたいんやないかな」
「へえ~、なるほど」
「それと、監督の意向で、原色系?の水着を着ることが必要だって。時によってはスク水か競泳水着もありね。うちとこは下着NGだから」

あれこれ話しながら服を探した。私は普段無難な、ありきたりのばかり選ぶ。だけど、せっかくだから着てみたいっていうのもあって、フリルのついたリボンのかわいい服も何着か選んだ。学生時代からの憧れだった。そちらの趣味はひなちゃんとも合うようだ。
ひなちゃんに指定された枚数はかなりのものだった。契約期間の半年間はこればかり着ることになる。大量の衣装のお金はもちろんひなちゃんが払った。荷物を抱え、ひなちゃんの赤い車に乗った。いよいよ撮影現場に行くのだ。車の中ではカーステレオの音が聞こえない程、よく喋った。


ついに撮影現場まで来てしまった。カーナビで地図を見たら、ちょうど今住んでいるところの最寄り駅の対称点位のところにあった。これなら自転車でも来られてしまう。
ひなちゃんは私を招き入れてくれた。ここはひなちゃんと監督さんの家らしい。二人で住むにしてはとても大きかった。家の隣には屋内プールがあり、庭には池があった。監督さんと挨拶すると、ひなちゃんは更衣室に連れて行ってくれた。男女共同ながら個室が三つ。ロッカーもある。小さいながらプライベートは守られていた。
「せっかくだからセーラー服着てみる?うちのやからサイズ合うかどうかだけど」
ひなちゃんの提案で私は着てみることにした。高校卒業以来だから、ちょうど10年ぶりのセーラー服。恥ずかしくないといったら、嘘になる。
着てみて、どう?とひなちゃんに見せようとしたら、ひなちゃんは既にプールに行ってしまったらしい。仕方なくひなちゃんを追いかけた。
ひなちゃんを捜すと、監督ではない男の人に出会った。その人は、私がミスをする寸前まで進めていたプロジェクトに、大きな協力と支援を下さったIT会社の社長、飯島博史さんだった。
「あれ?杉原さん…だよね?」
「飯島さん…!?」
「その格好は…」
はっ、と気づいた。私はセーラー服だ。顔から火が出る、といった感じで顔が熱くなるのを感じた。頭が真っ白になって、思わず「ひゃあっ」と、素っ頓狂な声を上げて更衣室に走った。
心を落ちつけて、元の普段着に着替えてる間、「何をしたんだ!」という怒鳴り声がプールに響きわたっていた。監督の声だ。
私は着終わると直ぐに戻って、事情を監督に説明した。私が昔OLだったこと、プロジェクトに関わっていたこと、飯島さんに大きく協力と賛同を頂いたこと。セーラー服を着て恥ずかしくて声を上げてしまったこと。監督は何事もなくてよかったと納得したようだった。
「で、セーラー服はどうだった?」
ひなちゃんは黒いワンピースをぴったり体に貼りつかせ、ぽたぽた雫を髪や服から垂らしながらやってきた。恥ずかしかったというと、そう、と、少し残念そうな顔をした。
監督に改めてスタッフを紹介された。先ほどの飯島さんはここではひろしさんと呼ぶべきらしい。もうひとり、無精ひげを少し生やした人が来た。彼の名前はDさんという。本名は堂本さんなのだが、知り合いバレすると困るのでDと呼んでほしい、とのことだった。ちなみに、無精ひげはたまたま剃り忘れただけらしい。
全員揃ったところで、私のモデル名をハンドルネームそのままの、彩夏にすることが正式決定した。来週の土曜から仕事となる。
今日は見学。ひなちゃんは元気よくプールに飛び込むと、いきなり潜り、潜ったままプールのはしごまで泳ぎ、手をかけ、一気に上がった。全身から水滴を垂らしながら、楽しそうにスカートをつまんだり、絞ったりしていた。私はあのひなちゃんの残念そうな顔を思い出し、更衣室に行った。
セーラー服を着て、少し恥ずかしいとも思いながら出てきた。ひなちゃんが真っ先に気づいて、雫がようやく垂れなくなった服で近づいてきた。
「せっかくだから見てください…変じゃありませんか?」
監督さんやスタッフの二人も来た。監督は片手にバケツを持ち、意味もなくひなちゃんに頭からかけた。
「すごく…可愛いです」
ひろしさんが少し顔を赤らめて言った。私はそれを聞いて、少し恥ずかしくなったが、安心した。
「彩夏さん美人だもん。何でも似合うよ!メイド服とかも着ない?」
そう言ってくれたのはひなちゃんだった。それも恥ずかしかったけど、着てみたいとも思った。

今日はとりあえずこれで終わり。濡れてみたかったけど、来週の撮影までお預けにしよう。

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